博物館でワークショップを開催
令和8(2026)年4月25日、國學院大學博物館で現在開催中の企画展「和の硯-SUZURI-」の関連イベントとして「書」体験ワークショップが渋谷キャンパスの書道教室で実施されました。
今回のワークショップは、同企画展を監修した日野・本学文学部兼任講師(文房四宝研究)と横倉佳男・同兼任講師を招いて行われ、企画展で展示されているような様々な形の和硯を使って書を体験するもの。
日野講師はまず、硯に水を差し、墨を磨ると黒い液体になるのはなぜかについて解説。墨は主に煤の粒子を膠で固めて作られており、墨は硯で削られているのではなく、墨に用いられている膠が溶けて煤の粒子をほぐしていき、それが墨となっているとし、「墨を磨るのは繊細な作業。粗く磨ると青黒い色になるなど磨り方によって仕上がりが異なり、磨る人によってもできる墨は異なっていく」と説明しました。

続いて、参加者たちは産地や材質、形状の異なる10種の硯一つ一つで墨を磨り、その違いを体験しました。その後、参加者が磨った墨と、その墨を水で薄めた墨の2種類が用意され、参加者たちは実際に筆をとり、墨の濃淡や、半紙に書いた際の滲み具合などを比べながら体験していきました。

最後には、参加者に白紙のうちわが配られ、思い思いに文字や絵をしたためていきました。参加者からは「硯ごとに、墨を磨る際の感触や音も全く違い、その変化を楽しむことができた」「今回体験した10種以外にも、企画展で展示されていた硯で墨を磨ってみたらどのようになるのかが気になる」といった声が聞かれました。ワークショップ中は様々な質問が飛び交い、会場は終始活気にあふれていました。
企画展「和の硯-SUZURI-」は5月10日(日)まで開催しています。ぜひご来館ください。