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國學院大學 久我山中学高等学校
【高校1年化学】 色鮮やかな陽イオン定性分析実験
高校1年生の化学の授業において、「陽イオンの定性分析」の実験を行いました。
この単元は、金属イオンの性質ごとの分離を学ぶ重要な分野ですが、黒板に書かれた化学反応式や沈殿の色(「黄色」「赤褐色」「深青色」など)を文字だけで暗記しようとすると、その面白さが半減します。
しかし、実験室での光景は全く異なります。
生徒たちが実験用パレットに試薬を滴下した瞬間、透明だった液体の中に鮮やかな沈殿物が舞い、あるいは溶液の色が一瞬にして変化する——。 そこには、教科書の記述が「現実の現象」として立ち上がる瞬間がありました。
特に、銅イオン()にアンモニア水を過剰に加えた際に現れる、テトラアンミン銅(II)イオン()の深青色の美しさや、鉄化合物の鮮烈な濃青色沈殿には、多くの生徒から感嘆の声が上がっていました。
「黒板で習った知識」が「実体験」と結びついたとき、学びはより深く、確かなものとなります。
今回のカラフルな実験結果が、生徒たちの化学への興味をさらに鮮やかに彩ってくれることを期待しています。