沼口 宣江 | KOKUGAKUJIN | 学校法人國學院大學 | 法人サイト

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2024年3月15日更新

KOKUGAKUJIN #14

私の心の根にあるのは、國學院大學ラグビー部。

Q 子供の頃は、どんなお子さんでしたか?

 小学校は埼玉県の川口にある地元の学校に通っていたのですが、高学年になって電車で通学することに憧れを抱くようになりました。それで中学受験を決意しました。家は普通の家庭でしたから、子供なりに親に負担をかけまいと思い、電車で通える国立の中学校だけを受験して合格することができました。
 入学してすぐに感じたことは、世の中には自分とは違う環境で育った人たちがたくさんいることです。個性豊かな友達に囲まれて過ごした中学時代に人との出会いの大切さを知り、社会の縮図を肌で感じました。
 部活はソフトボール部です。当初はショートを守っていて、打撃はスイッチヒッター。2年生の終わりからはピッチャーを任されました。強いチームではなかったのですが仲間と過ごした時間はとても楽しかった。中学時代に出会った友達は今でも大切な宝物です。官僚として活躍する人もいれば、カフェの店主やワイナリーを経営している同級生もいます。社会で活躍する仲間を誇りに思っています。

Q 國學院高等学校、國學院大學時代は、どんな学生生活を送りましたか?

 國學院高等学校を選んだのは、共学で風通しの良さそうな雰囲気と明治神宮外苑の前にある立地の良さ、何より楽しそうな学校だと感じたことが大きな理由です。それと大切なことがもう一つ。「國學院」という旧字体がとても恰好が良いと思いました。
高校では陸上部に入部しました。当初は幅跳びと短距離をやっていたのですが、先輩に勧められて円盤投げを始めました。それからは校庭の片隅で筋トレの毎日。みるみる筋肉がついて制服がきつくなりましたが、都大会へ出場することができました。結果は3本全てファールで終わってしまいましたが。(笑)
 高校入学時から國學院大學への進学も考えていたので、大学は國學院大學の法学部へ進みました。大学では体育会のラグビー部へ入って、マネージャーを務めました。大学時代はラグビー一色。マネージャーの仕事は、洗濯やテーピング、ゲームのデータ収集など多岐にわたります。監督と選手、選手間のコミュニケーションの橋渡しなども大切な役割です。國學院大學での4年間、ラグビー部の監督からは競技のこと以外にも、人との接し方などを深く学びました。
 学生時代はアルバイトにも精を出しました。印刷会社の仕事では、私の父と同じくらいの年代の人と一緒に汗を流しました。世の中には、本当に様々な人がいることを実感しました。長く続けたのはハンバーガーショップでのアルバイト。バイト仲間との交流は楽しい上に、私を成長させてくれたと思います。年上の人たちの話は自分の将来を考える上でとても参考になりました。後輩を指導したことなどは今の人事の仕事にも役立っています。学生時代のアルバイトはとても良い社会経験になりました。
 就職に関しては、幼い頃から橋やダムなどの巨大構造物が好きだったこともあって、希望の就職先の一つは建設業界でした。ラグビー部の監督から頼まれて取引先のゼネコン会社へ出向くアルバイトをしたことも業界への興味を大きくしました。小学校の親友の家にお父さんが働く熊谷組のヘルメットがあり、熊谷組は幼い頃から知っていました。そんな縁も感じて、世界中で大きな建造物を造っている熊谷組の就職試験を受けました。

Q 沼口さんが現在取り組んでいるお仕事は何ですか?

 就職してからは建築系の部署で働いていたのですが、家庭の事情もあって一度熊谷組を退職しました。再び熊谷組で働くようになって、2015年に会社で転勤の無いエリア総合職を募集した際に手を上げました。その後2016年から今まで、人事で主に採用の仕事をしています。採用は業務量が多いので、遅い時間まで仕事をしなければならない時もあり大変さはありますが、人と出会うという楽しさがあります。採用担当者になってから、國學院大學へは会社説明会に出向いています。2024年の4月には國學院大學ラグビー部出身の学生さんが入社する予定です。私が担当者になってからラグビー部からの入社は二人目です。後輩の入社はとても嬉しく、彼らの成長に期待しています。

Q 國學院時代の経験がお仕事に役立っていることはありますか?

 ラグビー部では3・4年時に主務の仕事をしていました。他大学のマネージャーと試合の調整や練習の段取りなどをするのですが、そこで培った経験は社会人になってからも人間関係を構築する上で非常に役立っています。目上の人との接し方なども部のOB対応で身についていたので、入社したての頃でも苦労することは少なかったです。振り返ってみると様々な人たちとの出会いと繋がりの中で私は成長してきたのだと思います。

Q 沼口さんが個人として大切にしている信条は?

 「信頼」。これが何より大切だと思っています。信頼関係は、一つひとつ時間をかけて積み上げていく必要があります。反対に一つの小さな出来事で信頼関係は簡単に崩れてしまいます。人との繋がりの強さと脆さを意識して仕事をしています。

Q 沼口さんが考える國學院らしさ(KOKUGAKUJIN)とは?

 他大学出身者と比べても感じることなのですが、國學院大學の学生は自分の意志を強く持っていて、その意思を明確に表す人が多いです。それは、学生時代のラグビー部の仲間たちにも通じる気質です。時代に関係なく、意志の強さを持っているのがKOKUGAKUJINだと思います。弊社の中では國學院出身者は個性豊かな人が多いと言われています。(笑)

沼口 宣江

株式会社 熊谷組
管理本部 人事総務部 人事グループ 副部長

國學院大學卒業後、株式会社熊谷組に入社。首都圏支店建築部積算グループを経て現在は人事グループ副部長として新卒採用などの業務にあたる。

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