神道文化学部主催 「御幣講座」を開催
令和4年6月25日(土)の3、4時限の時間帯(12:50~16:00)に、3号館3405教室において神道文化学部主催により「御幣講座」を開催しました。
本講座は院友神職会からの学部教育補助費を活用して平成29年度より実施しているもので、神社神職を目指す学生へのキャリア形成支援のための講座です。令和2、3年度はコロナ禍のために実施することができなかったため、今回は3年ぶりの開催となりました。ただし、新型コロナウイルス感染症対策から、参加人数を通常の半分以下となる10名前後とし、かつ年間を通じて1シリーズ3回で実施していたのを、1回の受講で完結する形式に改めて行いました。
6月初旬に募集を開始するとわずか数日で定員に達したため募集打ち切りとなりました。当日は8名の学生が参加しました。
講師は、本学研究開発推進機構の吉永博彰助教で、上州三嶋神社禰宜を奉仕する現役の神職でもあります。吉永助教は、御幣や神籬、祓具に関する研究業績を有しており、本学博物館ホームページのオンラインミュージアムにおいても「御幣を作る」で講師を務めています。
本講座は御幣の歴史を学ぶとともに、紙の裁断をはじめ、折り方・挿み方など御幣の作製方法を修得する講座です。受講生はまず御幣や紙垂、祓具などの歴史や役割についての講義を受けた後、紙の裁断をはじめ紙垂の折り方を学び、続いて応用編となる御幣、大麻の作り方を自ら実践することで作製方法を修得します。
受講生は終始真剣に取り組み、不明な点についても講師に積極的に質問するなど、一貫して熱心な姿勢が見受けられました。受講後のアンケートでも、神社神職を志望する上で大変充実した講座であったとの意見が多く、今回の講座を通じて神社神職を目指す学生に対してキャリア形成支援が十分に果たされたものと思われます。