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國學院大學
第12回観月祭に向けた合同稽古が開催されました
7月29日、今秋10月の観月祭に向けた第2回目の合同稽古が行われました(第1回は7月2日開催)。観月祭は平成22年度から始まり、本学恒例の年中行事として親しまれてきました。ところが、あいにくのコロナ禍に直面し、令和2年度は無観客・ライブ配信で行われ、令和3年度は中止のやむなきに至りました。当日夕刻、会場の有栖川宮記念ホールには大勢の学生が参集、観月祭再興に向けた皆の熱い思いが漲りました。その中で、舞人として舞台に立つことを目指す学生から、心の籠ったメッセージが寄せられました。どうぞご覧ください。神道文化学部設立20周年、第12回観月祭に向けて入学前に本学のパンフレットを見た際、観月祭の頁に惹き付けられたのを覚えています。神道の歴史を重んじ、学部の伝統を受け継ぐ学生たちの姿にひとしおの感銘を受けました。入学後は「神楽舞サークルみすゞ会」の一員として、観月際に携わってきました。先輩の背中を見て学んだ一年時。合同稽古の緊張感、携わる全ての学生や先生方の汗。観月祭独特の雰囲気を身をもって感じ、いつかは舞い手として舞台に立つことが目標となりました。コロナウイルスの存在等、どこにもなかった時です。コロナ禍での開催となった2年時。春頃から、感染対策として普段のお稽古自体が中止されており、秋の観月祭がどうなるのか、皆が心配していました。無観客・ライブ配信で何とか開催に漕ぎ着けましたが、関わる学生の数は大幅に制限。悔しい思いをした同期や友人を知っているだけに、来年こそは…と祈るような気持ちでした。神楽舞サークル・みすゞ会の会務を引き継いだ3年時、コロナウイルスの影響により観月祭中止のアナウンスがありました。会長としてその言葉を聞いた時、頭の中が真っ暗になりました。授業はリモート、サークル活動は中止。観月祭すら奪われ、大学生活とはいったい何なのか、自問自答する日々が続きました。そこから徐々にコロナと共存する生活が普及し始め、今のところ、今年の観月祭は例年通り実施する予定となりました。私が所属する「みすゞ会」は、観月祭を経験したことのある代が私たち四年生だけです。本来であればすでに引退していることが多いのですが、観月祭を支え、後輩を指導する為に、数名ほどが残ってくれました。未だコロナ以前と同じとは言い難い状況ですが、あたかも本年は神道文化学部開設20周年に当たります。記念すべき年にふさわしい観月祭となるよう、学年やサークルの垣根を越えて手を取り合い、素晴らしい観月祭を創り上げたいと願っています。