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國學院大學
神道文化学部・茂木貞純教授 最終講義
3月末をもって定年退職を迎える茂木貞純・神道文化学部教授の最終講義が3月4日、ビデオ会議システム「Zoom」を使って行われました。神道文化学部が主催し、神道宗教學會の共催として行われた今回の講義には、学生、教職員をはじめ全国の関係者約100名が参加しました。
西岡和彦神道文化学部長・教授の挨拶に続いて、講義を行った茂木教授は冒頭、「過ぎてみると(着任以来の)17年間は、短く感じる」と、現在では本学の恒例行事となっている成人加冠式や観月祭の立ち上げにまつわる思い出に触れました。
その後、「根強い祭祀伝統 ー戦後の神道祭祀ー 」と題して、戦前の神社行政から、戦後のGHQ占領下に迎えた「祭祀伝統の未曾有の危機」の歴史をたどりました。そして、昭和、平成、令和と脈々と受け継がれる皇室、神宮、神社の祭祀を紹介した茂木教授は「戦後、宮中・神宮・神社の祭祀は未曾有の危機があったが何とか乗り越えられた。(現代の私たちは)日本の社会の中で伝統祭祀がふさわしい道を得られるよう、祭祀の厳修に努めなければならない」と話し、最終講義を締めくくりました。