令和8年度公開古典講座を開講 | 学校法人國學院大學 | 法人サイト

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國學院大學

令和8年度公開古典講座を開講

 令和8(2026)年7月25日、渋谷キャンパス常磐松ホールで令和8年度公開古典講座が始まりました。公開古典講座は、昭和初期に開講した「萬葉講座」の流れを受け継ぎ、「古典文学の國學院」ならではの伝統に根ざした内容を学ぶことができる短期講座です。

 この講座では、日本人に馴染みの深い「源氏物語」と「萬葉集」を取り上げており、毎年それぞれの作品から扱う巻を定め、本学教員をはじめとした研究者が講義を行います。今年度は7月25日から7月29日までの期間で全10講義を実施し、『源氏物語』の講座は「『帚木』巻(前半)を読む」、『萬葉集』の講座は、「『巻十七』を読む」と題して行われました。

 7月27日に行われた『萬葉集』の講座では、上野誠・文学部教授(特別専任)が「祓いと宴と―家持と池主の漢詩を読む―」と「越中国司巡行の旅―風土へのまなざし―」の2講座を行いました。

 「祓いと宴と―家持と池主の漢詩を読む―」の講座で上野教授は、日記には文学的な側面に加えて、歌の題材やアイデア、行事についての記録などを書き留めていく実用的な側面もあったと説明。また、『萬葉集』は日記文学の始まりであるとしたうえで、「『日記をのぞかせてもらっている』というような感覚で日記文学をみてみるとおもしろい」と語りました。

 続いて、「巻十七」からいくつかの漢詩を取り上げ、詠まれた情景などを解説しながら読み解きました。上野教授のユーモアあふれる講義に、会場は度々笑いに包まれました。

 最終日となる7月29日に行われた『源氏物語』の講座では、竹内正彦・文学部教授が「常夏の女と蒜食いの女」と題して講義を行いました。

 はじめに竹内教授は、頭中将が語る「常夏の女(夕顔)」のエピソードを取り上げ、語り出しにある「痴者(愚か者)」という言葉に注目して解説しました。この言葉が「男(頭中将自身)」を指すのか、「女(夕顔)」を指すのかをめぐり、古くから研究者の間で議論が重ねられてきた歴史を紹介し、一語に複数の意味を響かせる表現の妙を読み解きました。

 講義では、竹内教授による丁寧な解説に加え、資料を用いて参加者全員で『源氏物語』の本文を音読する時間も設けられました。実際に声に出して読むことで、受講者は『源氏物語』の美しい言葉遣いや、その独特の世界観を肌で体感している様子でした。

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