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國學院大學
令和6年度公開古典講座
令和6(2024)年7月24日、渋谷キャンパス常磐松ホールで令和6年度公開古典講座が始まりました。
公開古典講座は、昭和初期に開講した「萬葉講座」の流れを受け継ぎ、「古典文学の國學院」ならではの伝統に根ざした内容を学ぶことができる短期講座です。
この講座では、日本人に馴染みの深い「萬葉集」と「源氏物語」を取り上げており、7月24日から7月28日までの期間で各10講義を実施しております。毎年、それぞれの作品から扱う巻を決めて、本学教員をはじめとした研究者が講義を行います。
◇萬葉集
今年度の萬葉集の講義では「巻十五」について取り上げており、7月24日の講義では「遣新羅使人の問いかけるもの①・②」というテーマのもと上野誠・文学部教授が講義しました。上野教授は「巻十五」の特徴の一つである遣新羅使を取り上げ、古代の中華圏との交流を解説したのち、巻十五に収められている歌について解説しました。
◇源氏物語
今年度の源氏物語の講義では光源氏が退場する巻である「幻」巻を共通のテーマとして取り上げ、7月24日は「紫の上の遺愛の桜」と題して小田勝・文学部教授が古典文法の視点を中心に解説しながら、本文の講読が行われました。
参加者たちは熱心にメモを取りながら各教授の話に耳を傾けていました。また、各教授のユーモアを交えた内容に会場は時折笑いに包まれており、終始なごやかな雰囲気で講義していました。
今回の講座は後日オンラインで有料配信予定です。
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