第10回観光まちづくりカフェを開催
観光まちづくり学部地域マネジメント研究センターが主催する第10回観光まちづくりカフェが6月26日、たまプラーザキャンパスで開催され、学生・教職員、一般の方など約40人が参加しました。
このイベントは、各地域で観光まちづくりに取り組む方や研究者、専門家などのゲストをお招きし、講演やトークセッションなどを通じて観光まちづくりを考える機会として開催されています。今回は、UR都市機構 東日本都市再生本部事業推進部の中條由規氏をゲストにお招きして、「地方都市×観光×UR=サスティナブルなまちづくりへの挑戦~鹿沼(栃木)、福山(広島)での取り組みから~」をテーマに開催しました。
第一部では、中條氏による講演が行われました。中條氏は、URにおける鹿沼や福山でのまちづくりや、空き家などのリノベーションのコーディネートの実例を紹介しつつ、「ただリノベーション促進やそのコーディネートをするだけではなく、きちんとマネタイズに繋がる成功例を示して、その具体的なプロセスを情報資産としてアセット取得とともに展開することが重要だ」と説明。
続いて、「URの活動を通して、地域の方々と街の将来像を共有していくことで、『個々のリノベーション』というより『街全体のリノベーション』を行うというような観点を持つことが肝要で、公共空間を含めて『まちづかい』のモデルを示していく姿勢が大事だと考えている」と語りました。
第二部では、観光まちづくり学部の黒本剛史助手がファシリテーターを務め、中條氏と会場の参加者とのトークセッションが繰り広げられました。「限られたリソースの中で、日本全国でどのように活性化を広めていくことができるのか」「借り手と貸し手のマッチングをどのような観点で進めていくべきなのか」などの質問が絶えず寄せられ、中條氏はURの役割やこれからの展望を織り交ぜ回答するなど白熱した質疑応答が展開され、会場は熱気に包まれていました。