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國學院大學
令和5年度第1回法学会講演会が開催されました
令和5(2023)年7月11日に今年度の第1回法学会講演会が渋谷キャンパスで開催されました。
今回の講演会は「塀の外に生きる『私』-地域生活定着支援センター相談員がよりそってきた人たちー」と題し、一般社団法人よりそいネットおおさか/大阪府地域生活定着支援センター相談員の前阪千賀子氏がzoomで講演を行い、学生100人以上が教室から講演に参加しました。
今回は、相談員として多くの人々に寄り添ってきた前阪氏の講演を聞き、犯罪・非行をした人が抱える問題を理解し「再犯防止」に向けた政策の法的問題を考えることを目的として開催しました。
前阪氏は、まず地域生活定着支援センターについて説明。犯罪をした人などのうち、高齢や障がいにより福祉支援が必要な人を対象に、相談支援などを通じて社会復帰と地域生活への定着を支援していると紹介しました。
その支援も、裁判中など刑事司法手続きの入り口段階にある被疑者・被告人に対して行う「入口支援(被疑者等支援業務)」と、刑務所出所後に身寄りがないなどで行き場がない人に対する「出口支援(特別調整)」に分かれると説明しました。
続いて、刑務所を出所した後に再び罪を犯して入所した「再入率」のデータを示し説明を続けました。高齢受刑者で出口支援を受けた人の再入率は7.1%であるのに対し、受けなかった人では46.4%、障がいのある受刑者においても、支援を受けた人だと10.0%、受けなかった人は39.3%と大きな差があるとし、支援の必要性を語りました。
最後には学生たちからこれまで出会った支援者についてや、具体的な支援方法などについて多くの質問が寄せられました。