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　この度、任期満了に伴う改選により、再び要職を拝命することとなりました。学校法人國學院大學のさらなる発展のため、職責を果たすべく力の限り臨んでまいります。

　3年におよぶコロナ禍は、社会に大きな困難と変化をもたらしました。この間、本法人ではコロナ禍の影響により、学びを断念する学生・生徒・園児らが一人でもあってはならないという決意のもと、安心して学べる学園づくりに取り組んでまいりました。新型コロナウイルス感染症の脅威は未だ完全に去ってはおりませんが、5月8日には政府により感染症法上の分類が５類へ移行されることから、一つの節目を迎えることとなります。

　しかしながら、コロナ禍により一層加速されたIT・AI技術等を用いたDXへの動きや出生率の大幅な低下などをはじめ、学校法人を取り巻く社会環境の変化は止まるところを知りません。取り組むべき課題が山積する中にあって、本法人では、大学をはじめ各校が令和４年度より新たな中期５ヵ年計画に取り組んでおります。法人の基本方針では、建学の精神に基づいた日本を究める教育研究の推進と共生社会を支える人材の育成に加え、教育研究環境の充実や法人組織の強化も掲げました。これにより、絶えず変化する社会に対応できる人材を養成し、社会に貢献する学校法人を目指してまいります。

　昨秋、本法人は明治15年の皇典講究所創立から１４０周年を迎えました。「伝統に立つ改革、そして未来へ」というスローガンのもと、150周年のみならず、さらに先の未来へ向けた歩みを進めてまいります。