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國學院大學
加藤有次博士記念賞授与式
本学元教授の故加藤有次博士の博物館学に関する学績を顕彰し、「学術奨励のために博物館学に関する優秀な研究業績を単著として出版」または「展示・保存・建設(設計)などの博物館活動に関して顕著な業績」を成した國學院大學の学部・大学院の卒業生、修了者および教職員を対象とする「加藤有次博士記念賞」の授賞式が3月20日、渋谷キャンパスで開催されました。
(左から)谷口教授、矢部文学部長、前川氏、針本学長、内川センター長
今回受賞したのは、院友の前川公秀氏(昭48卒・81期史、元佐倉市立美術館館長・元本学院客員教授)で、著者『博物館の近代―朝鮮総督府時代の様相―』(雄山閣出版、令和4(2022)年)での内容が評価されました。前川氏は平成23(2011)年度以来の受賞者となります。
前川氏は、この著書の中で日本統治期の朝鮮半島に存在した博物館の全貌を実証主義的で精緻な研究を通して網羅的にまとめており、近代博物館史の学問発展に裨益するとして選出されました。
授賞式では、針本正行学長から賞状と副賞が手渡された後、針本学長と選考委員を務めた矢部健太郎・文学部長、内川隆志・研究開発推進機構学術資料センター長、谷口康浩・文学部教授がそれぞれあいさつし、前川氏の研究を称えました。
故加藤博士は本学で故樋口清之博士の後を継ぎ、40年に亘り博物館学講座を担当されました。また、全国大学博物館学講座協議会の委員長や全日本博物館学会の会長を務め博物館学の確立、体系化を唱え博物館学の発展に大きく寄与されました。