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國學院大學

神道文化学部主催 第9回「和歌講座」を開催

 令和4年12月10日(土)、3限~5限の時間帯で、120周年記念2号館2303教室において神道文化学部主催の第9回「和歌講座」を開講しました。

 この講座は院友神職会から頂戴している学部教育補助費を活用し、平成24年度より実施している講座の一つで、今回で9回目の開催となります。新型コロナウイルス流行のために令和2年度はあえなく中止となったものの、令和3年度より再開し、本年はコロナ禍という情勢下における2回目の開催となりました。11月中旬に募集を開始し、今回は10名の学生が参加しました。

 講師をお務めいただいたのは、歌人で作家の田中章義先生(第36回角川短歌賞受賞、本学兼任講師)です。田中先生にはこれまでにも和歌講座をご担当いただいており、本学の授業科目「和歌をまなぶ」でもご指導をいただいております。

 国語の教科書に載っているような歌人の手による和歌だけではなく、古代から現代に至るまで、日本ではたくさんの人々が和歌を詠んできました。その一例として、1時限目はまず「戦国武将の歌」を取り上げ、その鑑賞を行いました。その後、既存の和歌の、隠された途中の句を自分なりに考えるワークを経て、さっそく「大切な人」という題材で実作を行いました。

 2時限目では、冒頭で各自が詠んだ歌が共有され、作者が歌に込めた思いを聞きながら参加者全員で鑑賞を行いました。続いて「幕末の志士たちの歌」「『死』に関して語り継がれた言葉」、そして「家族の歌」についての講義がなされ、今度は「家族」をテーマに全員で実作に臨みました。

 最後の時間となる3時限目は、前の時間に詠んだ参加者の歌の鑑賞から始まり、「御製と御歌」について学び、民を思う天皇の御心を知る機会を得ました。さらに、戦争体験者の歌を始めとした、後世に伝えていかなければならないとの思いで詠まれた歌が紹介され、声に出して読む言葉の持つ力の観点から、和歌と祝詞に共通する「言霊」の思想について解説がなされました。

 「五七五七七」という僅か三十一文字を、なぜ日本人は千数百年にもわたって大切にしてきたのか。三十一文字という限られた言葉だからこそ、眼前の光景を新鮮なままに切り取ることができる。和歌には、何年経ってもその時の体温や情感を保ってくれる効果があるのではないか、という先生の教えは、受講者一人一人の心に響いたことでしょう。
 詞を重んじる神道文化の担い手および探究者にとって、今回の和歌講座は意義深い学びの場となったのではないかと思います。

 ご指導をいただきました田中先生に、心より感謝を申し上げます。

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