國學院大學について
理事長メッセージ
ごあいさつ
今から140年前の明治15年に、学校法人國學院大學の前身である皇典講究所が設立されました。20年前の平成14年度には、創立120周年を契機に、最初の中期計画(1期5ヵ年)を策定し、以後4期20年に亘って改革に取り組んでまいりました。その間も、少子高齢化には拍車がかかり、さらにはパンデミックによって教育のあり方に変容を迫られるなど、学校法人を取り巻く状況はますます厳しいものになっています。
このような状況の中で迎える令和4年度から8年度までの新たな5年間は、本法人にとって、創立150周年を見据えた、将来を大きく左右する重要な時期です。そのため、新たな計画を策定するにあたっては、「ガバナンスコードを遵守したガバナンスの強化」、「法人各設置校の財務強化」、「DX推進による法人運営強化」を念頭に置き、基本方針を策定いたしました。
「創立150周年に向けて、法人組織を強化するとともに、絶えず変化する環境に対応できる人材を積極的に養成し、社会に貢献する学校法人を目指す」を基本方針とし、その達成に向けて「『日本』を知る教育研究の推進と発信」、「共生社会を支える人材の育成」、「法人組織・仕組みの強化」、「教育研究環境の充実」を戦略に掲げました。法人各設置校は、法人の基本方針に基づき、これまでの改革で得た成果を踏まえながら、その中で明らかになった強み、弱み、機会、脅威を分析し、それぞれの将来像と教育目標を定め、5年後の目標達成を目指して、戦略と行動計画を策定いたしました。
私どもは、いよいよ始まる新たな5年間に向けて、140年前の開校式典で、初代総裁有栖川宮幟仁親王が職員生徒に告げ諭された「本を立つる」という建学の精神と、「夙夜懈(しゅくやおこた)ること無く、本校の隆昌を永遠に期せよ」という言葉に立ち返り、固い絆で結ばれた「オール國學院」の力で、明るい未来の実現に努めてまいります。